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レシピの「オープンソース化」で
カレーは新たなる領域へ

Photograph by IMAGEMORE/amanaimages [TOP]

本場インドとも違う、日本独自で発展してきたカレー文化。昨今さらなる進化を遂げていて、そのムーブメントを牽引するのが、スパイス伝達サービス「AIR SPICE(エアスパイス)」の運営や、カレーに関する著書をこれまでに45冊以上手がける、カレーのスペシャリスト・水野仁輔さんです。

「カレーには人を惹きつける魅力があり、カレーを“オープンソース化”することで、さらなるポテンシャルが引き出される」と言う水野さん。さらに突き詰めていくとカレーは単なる食べ物ではなく、コンテンツでありコミュニケーションツールであり、概念であると話します。

これらはいったいどういうことなのでしょうか。どうやら私たちが想像するものとは違う次元からカレーを捉えているようです。そんな水野さんのカレー論の真髄に迫る、トークイベントを開催します。

そしてイベント開催にあたって、トーク内容を少しだけ先行公開。ご興味ある方は奮ってご参加ください。


キーワードは「レシピのオープンソース化」

―「カレーとビジネス」というキーワードを結び付けると、究極のカレーは何かとか、いかに売れるカレーをつくるか、といった方向になりそうですが、そういったものとは違った切り口でトークを展開していきたいと思っています。

水野仁輔(カレーの人/以下、水野):そうですね。僕がやりたいことを一言で言うと、「日本のカレー文化を進歩させること」です。そこでいちばんのネックになっているのは、カレーをつくるためのテクニックや情報がブラックボックス化されてしまっていることです。

―たしかに「おいしいカレーのつくり方」の本はたくさんありますが、店主自ら資産でもあるレシピを公開して広く知らせるということはないですよね。

水野:そうなんです。門外不出、秘伝の味。そんなふうにして、日本のカレー業界は100年近くやってきているわけです。たとえば一般的に「玉ねぎをあめ色になるまで炒める」という考え方があります。これはおいしさの秘訣として定説ですが、そもそも本当にそうなんですか、もっとおいしくなる方法はないのかと改めて問いたいのです。そこでキーワードとなるのが「レシピのオープンソース化」です。


―オープンソースという言葉はITの世界で用いられているものですが、それをカレーでも適用しようということですか。

水野:情報技術の分野では、さまざまなソフトウェアのソースコードが無償で公開され、誰もが利用・改良できるようになっています。そこには市場に出回ることでさらにいいプロダクトへと成長させる目的があるのですが、これは閉じたカレーの世界でも通用するのではないかと。

―なるほど、興味深いアプローチですね。ただ、レシピを考えるシェフの立場から考えてみると、ライバル店ができたり家庭で真似されたりすることを恐れて敬遠しそうな気がしますが。

水野:そういう見方もありますが、実はそうとも言い切れないのです。詳しくはトークイベントでお話しますが、むしろそうしたほうが客足は増すのではないかとも思っています。


コンテンツとしてのカレー

水野:カレーというものをとことん突き詰めていくと「おいしい/おいしくない」の基準で収まらない、別の価値観が生まれてくるんです。

―どういうことでしょうか?

水野:カレーは他の料理にはない独特な性質をもっています。そのひとつが「ストーリー」です。たとえば子どものときに母親につくってもらったカレーの味や、上京して初めてつくったカレーの味、キャンプ場で仲間と一緒につくったカレーの味、というようにカレーは個々人の想いが色濃く反映された、特異な存在なんです。ラーメンでは同じようにならないかなと。

―ラーメンも国民食ですが、一緒に体験を共有するというよりあくまで個人プレーで、他者を巻き込むことがあまりないですね。

水野:カレーと20年近く向き合ってきてはっきり感じることは、「カレーには人をつなげる力がある」ということです。カレーを「つくりたい」「食べたい」となれば人が集まるし、「食べさせたい」「もっとおいしくしたい」となれば好奇心や探究心を刺激します。本当にさまざまな可能性に開かれたコンテンツだと思います。オープンソース化によってカレーが料理という枠組みから解放されたとき、その先に“巨大な何か”が眠っているような気がするんですよね。

INFO イベント情報

開催日時
2018年6月4日(月) 17:00〜18:30
料金
2,500円
定員
72名

ACCESS アクセス

amana square

住所:〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-43
TEL:03-3740-4011 (代表)

電車でのアクセス
東京モノレール:天王洲アイル駅より
南口改札を出て山手通りを右(新東海橋方面)へ。 品川埠頭入口交差点を渡り、ボンドストリートを右折。 徒步5分。
りんかい線:天王洲アイル駅より
改札を出て品川埠頭入口交差点を左(新東海橋方面)へ。 ボンドストリートを右折。徒歩5分。

お車でのアクセス
駐車場のご用意がございませんので、公共交通機関をご利用の上お越しください。

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料理通信

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食のオピニオンリーダーたちのアンテナを刺激する雑誌『料理通信』の刊行、“食で未来をつくる・食の未来を考える”をテーマにしたWEBサイト「The Cuisine Press」、食を取り巻く社会課題に向き合うアクションを行う活動体「or WASTE?」を運営。“シンクタンク機能を持つ食のメディア”として、食コミュニケーションに貢献します。