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人気建築家の発想方法、仕事の極意

Photograph by Noriyuki Yano [TOP]

いま、勢いのある建築家といえば、真っ先に名前の挙がる谷尻誠さん。彼が吉田愛さんとともに率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)」は、次々と意欲的な建築作品を完成させています。

決して大上段に構えるわけではなく、いつも飄々と「身近なものの見方をちょっとだけ変えてみる」というスタンスで、建築という何よりも重いものの既成概念を軽やかにひっくり返してきました。そして年々、その活動は自由度を増しているように見えます。

施主の依頼を具現化するだけが建築家ではないとばかりに、まるでベンチャーのアントレプレナーのごときチャレンジを続けています。依頼仕事も、リスクをとる自己資本の仕事も、どちらも仕事に変わりはないと言わんばかりに、いつも存分に楽しんでいます。そんな谷尻さんの発想と仕事の進め方の秘密を探ります。

イベント開催にあたって、トーク内容を少しだけ先行公開。ご興味ある方は奮ってご参加ください。


—谷尻さんが建築家として人気が高いのは、建築だけでなく、そのユニークな発想法にあると思うんですが。

谷尻 誠(建築家、SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd 代表取締役/以下、谷尻):建築というものは依頼内容が決まってから建築家が呼ばれることがほとんどなんですけど、そもそも依頼内容のセンスが悪いと、センスが悪いものができ上がる。だから、まずは住宅という定義を取っ払ってみる。なんでその家建てるの? そもそも住宅ってなんだ? というところから。依頼のもっともっと川上にさかのぼっていくんです。その作業をやると、大事なものが抽出できてくるので。哲学的に考えるのが癖になってるんですね。でも、メンドクサがられる(笑)。

—たしかに、時間もかかりますしね。

谷尻:言うことをそのまま聞いてほしい依頼主にとってはうっとうしいでしょう。でもそれでいいんです。問題解決するために問題提起する必要があるんです。そもそもお金を持っている人がエラいわけじゃないんです。お金があってもセンスがないから僕に頼んでくれているわけで、どっちが偉いわけでではなくて50:50、対等なんです。だから言うことを聞くのではなく、聞き返す。


—個人住宅だけでなく、尾道のホテル「ONOMICHI U2(オノミチ ユーツー)」も渋谷にできた「hotel koe tokyo(ホテル コエ トーキョー)」のような大きな物件もですか?

谷尻:まずホテルをやるということに縛られず、「ここで何をしたらいいか」から始まって、勝手にあれこれ妄想を提案していたんですよ。ただ、日本はなかなか決断する人がいない。でも、koéの場合なんかは担当者に「こんなおいしいチャンスないじゃん。職権濫用のチャンスだよ。失敗してもお金は会社が出してくれるんだから、思い切ったことやろうよ」とけしかけていました。

「hotel koe tokyo」
「hotel koe tokyo」©️Kenta Hasegawa

—成功の秘訣はなんでしょう。

谷尻:シンプルですけど、自分が行きたいところになるかどうかでしょうね。自分自身が、クレーマーギリギリのクライアントであること。プロ視点になるとアウトです。建築家ではなく、一般の人たちがいいと思うことを常に追い続ける。

結局、根が寂しがり屋なんですよ。つまり、みんなと一緒がいい。できたときにみんなで一緒に喜べる。笑う原理は、人が笑っているのを見ることで、人を笑わせることが笑いをもたらすんです。クライアントは喜べば、高いお金でも払ってくれる。値切られなくなる。結局は、利他的に考えることです。


—失敗したことはないんですか?

谷尻:失敗というのは、何が悪いかがわかれば、リカバリーできる。ほとんどはコミュニケーションの悪さ。関係性が構築できないこと。遠距離恋愛だって、ちょっと連絡しないとどんどん悪いことした気持ちになるでしょう。だから、所員にはちゃんと「好きだよ」って言っとけと。物事が進んでないとクライアントは機嫌を損ねていくとだんだん遠のいていくから、とにかく進んでないことだけでも連絡しとけと所員に言っています。

それと、失敗しないために、翻訳作業をいつもしています。こちらの言葉ではなく、相手のわかる言葉で話す。寂しがり屋だから人とつながっていたい。でもね、実はかまってちゃんのほっといて、なんですけどね(笑)。

INFO イベント情報

開催日時
2018年6月28日(木) 18:00〜19:30
料金
2,500円
定員
72名

ACCESS アクセス

amana square

住所:〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-43
TEL:03-3740-4011 (代表)

電車でのアクセス
東京モノレール:天王洲アイル駅より
南口改札を出て山手通りを右(新東海橋方面)へ。 品川埠頭入口交差点を渡り、ボンドストリートを右折。 徒步5分。
りんかい線:天王洲アイル駅より
改札を出て品川埠頭入口交差点を左(新東海橋方面)へ。 ボンドストリートを右折。徒歩5分。

お車でのアクセス
駐車場のご用意がございませんので、公共交通機関をご利用の上お越しください。

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写真雑誌IMAは、世界中の旬なフォトグラファーの最も新しい写真表現を紹介しながら、写真史から日々の中での写真との付き合い方までご紹介します。